「ヘルプ~心がつなぐストーリー」 screen [洋画 ハ行]
キラリと心に輝くいい映画を見ました。
”ヘルプ”とは黒人のメイドのことです。
1960年代、白人と黒人の差別が濃厚なアメリカミシシッピの話です。
テキサスに行ってきたばかりなのでちょうど見たいと思っていたのです。
このころアメリカはちょうどケネディ大統領が就任し新しい風が吹き始めた頃です。民主化推進だけではなく白人と黒人の差別化をなくそうという運動も各地で広がっていきました。でもこのミシシッピではまだ白人の黒人に対する奴隷意識が強く残っていて、映画ではじめて知ったようなものですが、まるで”物”扱いです。トイレは別にわざわざ作り、証拠もないのに泥棒の疑いをかけられ、何か気に食わない言動をするものなら即その場で首です。それが当たり前であり何も感じないで毎日を過ごす白人(多分多くはお金持ちなんでしょう)たち。
でもそんなヘルプたちのあり方にふと疑問を持つ主人公のスキータ。彼女もまた同じような境遇で生まれ、黒人のヘルプに育てられた一人です。母親が知らないうちに自分の育て親のようなヘルプを解雇したことに怒りと疑問と落胆を抱いていました。ジャーナリスト志望のスキータは友人たちの周りのヘルプたちと接していくうちに彼女たちが胸にしまいこんでいる思い~怒り、悲しみ、失望、そして愛など心からの叫びを本にして、黒人社会を変えていきたいと思うようになりました。
ちょうどキング牧師を想定しているような牧師さんや(ひょっとしてそうなのか、いまいち不勉強なのでこの地域=ジャクソンで活動してたのかわかりませんが、、)ケネディ暗殺を報じているテレビなどが画面に現れると本当に時代が大きく揺れていたのがわかります。
エマ・ストーンはかわいいけど知的でとてもチャーミングでした。
ヘルプたちを演じる女優も、スキータの友人たち(白人)を演じる女優も皆それぞれユーモアや個性にあふれてとてもよかったです。その中でもヒリーの母親役のシシー・スペイシクは長年の女優人生の円熟味がにじみ出ていて素晴らしかったです。
60年代の家やキッチン道具、掃除機などの電化製品とかファッションなど細部も楽しめました。
描いている問題は深刻でもユーモアとセンスでとても素敵にまとまっていますね。
みんなに見てほしい愛すべき作品です。
「ヘルプ~心がつなぐストーリー」 2011年 アメリカ
「The Help」
第84回 アカデミー賞 助演女優賞 オクタヴィア・スペンサー
【監督・脚本】 ティト・テイラー
【原作】 キャスリン・ストケット
【製作】 クリス・コロンバス他
【音楽】 トーマス・ニューマン
【衣装】 シャレン・ディヴィス
【主なキャスト】
<スキータ> エマ・ストーン
<エイブリーン> ヴィオラ・ディヴィス
<ミニー> オクタヴィア・スペンサー
<ヒリー> ブライス・ダラス
<シーリア> ジェシカ・チャステイン
<ヒリーの母> シシー・スペイシク
「アーティスト」 screen [洋画 ア行]
久々に見たい映画があったのでレディdayを待ってました。
気分は「ヘルプ」だったのですが、ギリギリに行ったら満席でだめでした。(えぇ~?見る人そんなにいるの?)
で、近い時間の「アーティスト」を見ることに。アカデミー賞を総なめしたモノクロサイレント映画ということぐらいしか前知識がありませんで、どんなかな?と席につく。
ジャン・デュジャルダン扮するジョージはクラーク・ゲーブルを彷彿とさせる容貌。ジョージ主演の映画(もち白黒サイレント)が映し出されてその前ではオーケストラボックスで生演奏、そして劇場の観客は正装に身をつつみ皆そのサイレント映画を楽しんでいる。。そうだったんだね、今どきシネコンスタイルとは全く違うフォーマルな楽しみ、、あたかもオペラを鑑賞するに値するような娯楽だったんですね。
あ、いい忘れましたが時代は1927年から1932年くらいまでの設定。ちょうどハリウッドはサイレントからトーキーへと変わる時期。世界は1929年の恐慌のあおりを受け、かつてサイレントの花形スターだったジョージも落ちぶれていく。ストーリーはごくありがちで平凡に感じたかな。でもストーリーよりもサイレント映画への追慕と愛情に満ち溢れている全体を楽しめればいいのですね。まさしくその時代の様々な映画へのオマージュです。
音楽も物語にあわせて感情とか状況の変化をベストマッチングに表現しています。
ただアカデミー賞を他部門受賞していますけどそれほどの映画とは感じなかったかな。それは多分チャップリンとかそれ以前のすごいサイレント映画を見ているからだと思います。
アカデミー賞をあげるとしたらワンちゃんに助演男優?賞をぜひあげたいね!
「アーティスト」 2011年 フランス
監督賞 作品賞 主演男優賞 作曲賞 衣装デザイン賞
【監督・脚本】 ミシェル・アザナヴィシウス
【音楽】 ルドヴィック・ブールス
【衣装】 ニーク・ブリッジス
【主なキャスト】
<ジョージ> ジャン・デュジャルダン
<ぺピー> ベレニス・ベジョ
<クリフトン> ジェームズ・クロムエル
<ジャック> アギー(ワンちゃん)
「マリリン 7日間の恋」 screen [洋画 マ行]
映画は久々です(^^;)
野球観戦のあと疲れていたけど(日曜日、わがファイターズは負け、、)すごくこの映画を見に行きたい気分でした。
マリリン・モンローはどちらかといえば好きな女優。最初は”セクシーさだけが売り物のスキャンダラスな女優”というだけの見方しかしていなかったけどマリリンに関するいろいろな本などを読んでいるうちにそれまで彼女に抱いていたイメージとは別の面があることがわかってきてだんだん好きになってきました。
セクシーでわがまま、世の中の男という男は彼女の魅力のとりこ、まあ彼女の夫や恋人になる顔ぶれのすごいことったら!人気も富も愛も手に入れたうらやむばかりのハリウッドの大女優。。。というのは表の顔で実は彼女には人に見せない、、いや女優だから見せられない、見せたくない面をたくさん持っていたのですね。
女優という仮面を取り外して自分の素顔をさらけだせる相手は本当に少なかったことでしょう。その中の一人がこの映画のコリン・クラークだったんですね。
イギリスでの「王子と踊子」の撮影期間中だけの短いピュアな恋はコリン・クラーク自身が執筆した同作品舞台裏を描いた著作本であきらかにされたらしいけど、コリン、わざわざ書いたのね。。(ちょとこのあたりの本心はナンなのか知りたいわね、皆に知って欲しかったのかな?)
ともかくマリリンを演じたミシェル・ウィリアムズは素敵 本物そっくりの迫真の演技でした。
マリリンのセクシーさはもちろん、情緒不安定な心の動きや時折見せる淋しそうな表情などを見ると”あ~~マリリンはいつも孤独で不安で常に誰かがそばにいてくれないと生きていけない女なのねぇ。。”と思ってしまう。
コリン役のエディ・レッドメインはイギリスに普通にいそうな好青年でした。(ノリーナは本田圭介とだぶってしょうがなかったですけど、、口元のあたりが特に ^^)
エマ・ワトソンもハリーポッターのハーマイオニー役のイメージから完全に離れたし、なんといってもベテラン俳優のケネス・プラナーやジュディ・デンチがスクリーンに出てくるとそれだけで映画がグレードアップしちゃいますね~。
99分の非常にライトな映画だったんですけど実にさわやかな気分で見終われる映画でした。
(そうそうこれは絶対「王子と踊子」見なくちゃね)
「マリリン 7日間の恋」 2011年 イギリス、アメリカ
「My Week with Marilyn」
ゴールデングローブ賞:主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
【監督】 サイモン・カーティス
【脚本】 エイドリアン・ホッジス
【原作】 コリン・クラーク
【主なキャスト】
<マリリン・モンロー> ミシェル・ウィリアムズ
<コリン・クラーク> エディ・レッドメイン
<ローレンス・オリビエ> ケネス・プラマー
<シビル・ソーンダイク> ジュディ・デンチ
<ルーシー> エマ・ワトソン
「しあわせのパン」 screen [邦画 さ、た、な行]
お疲れ気味のときはゆる~~い映画が一番。
で、癒されそうなこの映画。
大泉洋が出るので”ん?うるさくないのぉ~?”と思っていたけど無口でした(^^)
原田知世もあのブレンディのCMの雰囲気そのままで出てきます。
映画はファンタジーそのもの。
現実に都会の生活を捨てて”あこがれの田舎暮らし”を目指す人たちや現にそういう暮らしをしている人たちもいますけど、まさにそのいい所だけ描いてますよ~
だからすごく癒されますしほっこり幸せな気分になります。
以前に「食堂かたつむり」 を見ましたけど言わんとすることはすごく似ていますね。
つまりそこに訪れた人たちがなんだか知らないけど幸せになっちゃう。
ほんの小さなことでも心にポッと幸せの火がともる。。
余計な言葉はいらない、そっと行動をおこすだけ。
そこには二人が楽しむ幸せな生活が先にあってこそ。
た・だ・し、現実の田舎暮らしはこんなにおしゃれでもファンタジーでもないのだよ。
「しあわせのパン」 2012年 アットムービー
【監督・脚本】 三島有紀子
【主題歌】 矢野顕子with 忌野清志郎
「ひとつだけ」
【主なキャスト】
<水縞 尚> 大泉 洋
<水縞りえ> 原田知世
<阿部さん> あがた森魚
<陽子さん> 余 貴美子
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」screen [洋画 マ行]
9・11で父を失ったオスカーが父の残したカギを謎っていくうちに自らの殻もときはなしていく。
日本では3・11以降”家族”とか”絆”という言葉が前面に出され多分ほとんどの人がその言葉を意識下においている。アメリカでもきっとそうだったんだろう。
この映画ではまさに”家族の絆”を描いている。母となぜかそぐわないオスカーは亡くなったはずの父と常に向かい合い対話しているように見える。遺体が発見されずにどこかでまだ生きているかもしれないというオスカーの強い気持ちがそう感じさせるのかもしれない。
父の残したカギの謎を捜し求めるという途方もない冒険をすることもそれによっていつも父と一緒にいるような思いで傷ついた心が壊れるのをかろうじて防いでいたのかもしれない。
そしてこの映画の圧巻は、、、(ネタばれそうなので注意----) 最後にさしかかるころの母親の思い。
ず~っと父と息子を描いた映画と思っていたけどここでひっくり返されちゃいましたね。
まさしく家族愛の映画です。
オスカーと旅を共にするおじいちゃんと思われる男(原作では違うようだが、、)との関係も物語進行上とても素敵なエッセンスになっている。
空想癖や恐怖心、繊細な神経からパニックをおこすピュアなオスカーを演じたトーマス・ホーンも光っていたけど迫力の演技でいつも観客を巻き込んでいくサンドラ・ブロックが今回は感情を押し殺して複雑な母親を演じているのが素晴らしかった。
トム・ハンクスとサンドラ・ブロックの共演だとテンポのいい会話とかユーモアとかもう少し違う感じを想像していたのだけどとても真面目でガラスのように繊細な映画だった。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 」2011年 アメリカ
「Extremely Loud & Incredibly Close」
【監督】 スティーブン・ダルドリー
【脚本】 エリック・ロス
【原作】 ジョナサン・サフラン・フォア
【主なキャスト】
<オスカー> トーマス・ホーン
<父> トム・ハンクス
<母> サンドラ・ブロック
<旅を共にする男> マックスFシドー
「麒麟の翼」 screen [邦画 ア、カ行]
面白かったです。2時間があっという間に過ぎちゃって、一気に見せてくれました。
テレビのドラマは再放送でつい最近まで見ていたので、そのノリでという感じで。
原作を読んだ友人は”なんか、物足りない~~”とか”途中からなんとなくこの関連だなってわかるでしょ!”とかあまり心底楽しめたって感じではなかったけどノリーナは十分楽しめました。
ミステリーとしての内容もまあまあだし、それよりもこの映画は人と人のつながりをすごくみせてくれている。あ、ミステリーって当たり前にそうですね、、ここでは父と息子の関係がより強く描かれています。なんか今の日本て親子でもギクシャク、職場内でもギクシャク、友人間でもギクシャク、、会話がないんだな、面倒なんだな、、とことん話して修復するのはエネルギーいるし、少し我慢すれば何とか関係はそこそこ保てるし、、でもこういう積み重ねがあるとき破れ、それが大きくなると何かを引き起こし、爆発する。自分にもそういうところがあるのでやだなと思うけど疲れるし、どうしようもない時もあるのさ。でも犯罪を引き起こすのはダメだよ~。
それとテレビの連続ドラマを映画にすると大抵は”大きなスクリーンでテレビドラマを見ているようだった、それだけ”って言う人がいるけどそれでいいんじゃない?そんなもんでしょ。だから邦画ってよっぽど見たいものでないと映画館で見る気がしないんだけど。。。ただ集中して見れるし、読みきり(見切り?)なので見終わったらスッキリはするよね。少なくともこの映画も”見たーーっ”て気になりました。
おなじみのテーマ音楽もいいです~。これから何か起こるぞ~のワクワク感とか、何かを嗅ぎ分ける加賀恭一郎のピーンと張り詰めた鋭い嗅覚を表現しているようでいいですねぇ。
出演者も皆自然で違和感なかったです。
「麒麟の翼」 2012年 東宝
【原作】 東野圭吾
【監督】 土井裕泰
【脚本】 櫻井武晴
【音楽】 菅野祐悟
【主なキャスト】
<加賀恭一郎> 阿部 寛
<松宮脩平> 溝端 淳平
<青柳武明> 中井 貴一
<中原香織> 新垣 結衣
「ジョニー・イングリッシュ気休めの報酬」 screen [洋画 サ行]
帰ってきました!ヘヘヘ~ん、ローワン・アトキンソン
といってもあの「Mr.ビーン」ではないんですね。
スパイ役の第2弾「ジョニー・イングリッシュ気休めの報酬」としてスクリーンに登場ですぅ。
数年前のビーンシリーズ「カンヌで大迷惑」(だったかな?)では全編大笑いという感じではなかったので、もはやピークは過ぎたか、、て少し残念でした。なので今回のは笑わせてくれるかなぁ~?と半信半疑で見に行ったのですが、これが、もう、最高おなかをかかえて笑ってしまいました
内容はここでうんぬん説明してもしょうがないし、笑いのツボは人それぞれなので見なければわからないと思いますが、ただバカバカしいだけの笑いじゃないってことは確かです。
ビーンシリーズをずっと見続けている人なら、ローワン・アトキンソンが普通に歩いているだけでもう”クスクス”なんですわ。”何?次は何、何?”って感じでね。顔つきが真面目になればなるほど笑えるんですo(^▽^)o
今思い出しても自然と笑いが止まらなくなる名場面がありました!
それは見てのお楽しみ。
見逃した方はぜひDVDで!
(ただし1作目の「ジョニーイングリッシュ」はそれほど面白くありませんでした^^;)
2011年 イギリス
【監督】 オリバー・バーカー
【製作】 ティム・ビーバン他
【主なキャスト】
<ジョニー> ローワン・アトキンソン
<タッカー> ダニエル・カルーヤ
<パメラ> ジリアン・アンダーソン
<アンブローズ> ドミニク・ウエスト
「家族の庭」 screen [洋画 カ行]
なんともせつない映画でしたわ~~~
自分としては”家族”というキーワードに対して少なからず引け目感があるからなおさらね~
メアリーの気持ちや行動がわかりすぎてとてもつらかったです。
愛情いっぱいの家族に囲まれて育った人たちは果たして家族に恵まれない人たちの心をどこまでわかるのかしら。いや、愛情いっぱいとまでいかなくてもごく普通の家庭でおだやかに育った人たちや、今暖かい家族を持っている人たちに、両親の愛情なく、恋人も連れ添いもなく、孤独感に打ちひしがれている人たちの気持ちをいったいどこまでわかるかなぁ。
この映画の中でそれこそ暖かい家庭を築いているトムとジェリーの夫婦だって孤独なメアリーには結局最後は冷たいんだよ、いや、冷たく感じましたっ。けどそれが当たり前かも知れない。たぶん優しくし続けたってメアリーのためにはならないんでしょうけどね。メアリーもたくましく自分で立ち上がっていかなければならないんだけど、、いやいや、そうなろうと思っ十分て頑張ってきたんだけど、、なんかトンチンカンな結果になってしまうのが本当に見ていてせつない、苦しい。
暖かい家庭があったら誰でも皆仲間にはいって一緒に愛や幸せを共有したいと思うでしょうけど、それは理想ですね。所詮他人は他人。人様の家庭に必要以上に入り込むなんてバリヤーでストップされますよ。じゃ、他人同士で心を寄せ合える場所って作れるかしらね?今の日本では震災後さかんに家族とか絆とか言っているけどそこからはみ出された人たちだってたくさんいるような気がします。
暖かい場所にいるほど自分の孤独さがきわだって感じちゃう場合もあるんですよ。
この映画、各方面で絶賛され、いい映画かもしれませんが私は個人的に嫌いです。(ひねくれてるの)
「家族の庭」 2010年 イギリス
【監督・脚本】 マイク・リー
【製作】 ジョージナ・ロウ
【主なキャスト】
<トム> ジム・ブロードベント
<ジェリー> ルース・シーン
<メアリー> レスリー・マンヴィル
「アリス・クリードの失踪」 DVD
劇場公開時から気になっていた密室型心理サスペンス。
富豪の娘アリスが二人の男に誘拐されて閉じ込められる。
そしてそこから3人のやりとりが始まるんですが出演者はなんとこの3人のみ!しかもこの密室内の会話だけで進んでいくんですからほとんどシーンの変わらない舞台劇を見ている感じです。
ただ違うのは映像がアップになって各自の次々と変わる表情や身振りを観察しながら次の展開を読み解くスリルがあるわけですよ。
冒頭から音も会話もない状態で誘拐の準備を綿密に手際よく進めていくシーンは短いカットの連続で”カッコイイ映画だなぁ~”なんてワクワクしちゃうわけです。
でもそれがすぐドキドキに変わる。DVDで見ていても驚きと緊張の連続です
3人の関係が明らかになるにつれて二転三転するので気が抜けない。
ということで確かに見ている時は意外な展開の連続で面白いんですが最後は、、まあ、、こんな映画にありがちな裏切り、破滅につながっていいしれぬ焦燥感にとらわれることに、、(終盤に近づくにつれてある程度は察しがついてきます)
さてこの映画の中には愛はあったのでしょうか(??)
愛はどんな映画の中にも欲しいな。
「アリス・クリードの失踪」 2009年 イギリス
「The Disappearance of ALICE CREED」
【監督・脚本】 J・ブレイクソン(長編第1作目)
【キャスト】
<アリス・クリード> ジェマ・アータートン
<ヴィック> エディ・マーサン
<ダニー> マーティン・コムストン
「ファンタスティックMr.FOX」 DVD
この映画は動物のパペットもの。
でも子供向けの可愛いだけの動物映画ではありません。
ストップモーション・アニメーション映画と言うそうなんですが、CDアニメとは違う素朴なコマ撮り画像はなんとも懐かしい感じにあふれています。
手作り感あふれる動物たちや背景の一つ一つがほほえましく細部まで目をこらして見入ってしまいます。
ただこの動物たち、一癖も二癖もあるんです。ピーターラビットなど動物たちの物語は人間社会の縮図が多々描かれていますがこれも例外ではありません。この映画はそんな社会を実にシニカルにブラックに描いているので単純にコミカルな動物ものと思っていたら裏切られます。それを面白いか、なんとなくしっくりこないかは作り手と見る方の波長が合うかどうかの問題。ノリーナ的にはちょと微妙。何か紙一枚くらいひっかかりのある映画でしたね。それがなんなのか、、せりふなのかな?話の展開なのかな?キツネやウサギなど田舎ではおなじみの動物たちがおりなす物語はなんだか楽しそうに思えたし、声もジョージ・クルーニーやメリル・ストリープなど豪華メンバーだったのでもっとワクワクウキウキするのかと期待してたのですが意外と真面目に見てしまいました。
そういえばこの監督の「ダージリン急行」も以前見て、まあまあ面白かったけど”おなかの底から笑える~~”ていうような感じではありませんでしたね。
とはいえ全体の醸し出す雰囲気は捨てがたい映画でパンフレットも捨てないでとってあります(^^)
人間にこびないで野生の本能のまま生きる動物、絶滅しないでほしいね('-^*)/
「ファンタスティック Mr.FOX 」 2009年 アメリカ、イギリス
「Fantastic Mr.FOX」
【監督】 ウェス・アンダーソン
【脚本】 同上、ノア・バームバック
【原作】 ロアルド・ダール
「父さんギツネバンザイ」
【製作】 スコット・ルーディン
アリソン・アバト 他
【撮影】 トリスタン・オリバー
【声の出演】
<Mr. フォクシーFox> ジョージ・クルーニー
<Mrs. 〃 Fox> メリル・ストリープ