「星の旅人たち」 screen [洋画 ハ行]
世界遺産、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を題材とした映画「サン・ジャックへの道」を思い出し、つい比較してみたくなる映画。
結論からいうとどちらも人と人のつながりの素晴らしさを描いている。
そしてそこで出会う人々は皆何らかの問題を抱えてたり、目的を持っていたり様々である。
ここにはいろいろな国から人が集まってくるのでお国柄が出て個性もみんな格別豊かで、それが映画を面白くしている。
いや、事実行かれた方はこういう触れあいを実際になさっているのではないだろうか。
言葉は通じなくても同じ目的を持った人たちが一緒になってめざす時、そこには思いやり、優しさ(時にはおせっかい^^)、反対にぶつかりあい、けんか等々様々な心を触れ合わせながら深まりあっていくのは楽しいことだと思う。
まぁ~、うまく行かないこともあるし、人間関係がいやで巡礼に来ているヘソマガリもいるかもしれませんけどね。
巡礼にかかわらず、人生の旅の縮図のような感じもするよね。
日本にもお遍路さんとかあるから宗教に関係なく巡礼ってもともとは精神修行の旅なのでしょう。
そんな大それた目的を持たなくてもいいから一度歩いてみたいですね。
(かなりきつい所もありそうなんでそこだけ車のっけてほしいかも~甘いですか^^;)
この映画を見た人はきっと行ってみたいと思ったはず。
体力あるうちに行きましょう~
※ たいして知らないで見に行ったけどアメリカ(スペイン合作)映画だったんですね、これ。
エミリオ・エステヴェス監督、いいですね。
俳優から監督になる方って結構いますけどとても味のあるいい映画、よかったです。
「星の旅人たち」 2010年 米・スペイン
「The Way」
【監督・脚本】 エミリオ・エステヴェス
【主なキャスト】
<トム> マーティーン・シーン
<ヨスト> ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
<サラ> デボラ・カーラ・アンガー
<ジャック> ジェームズ・ネスビット
「ファミリー・ツリー」 screen [洋画 ハ行]
とにかくジョージ・クルーニーはこんな普通の人の役でもサラッとやってのけちゃうのね
いや、きっと普通の人を演じる方が難しいのかもしれないけど、クルーニーはさすがに自然に見せてしまうのです。
お年頃の娘とどう向き合っていいかわからないお父さん、、ってこんな人絶対普通にいそうだもん。
冒頭の言葉どうり、、ハワイに住んでいる人たちって1年中リゾート気分でたいして働きもせず、のんびりと人生を謳歌しているような思い込みがありました。
でもいろいろ悩み、ストレス、問題を抱えている人は他の国と違わずいるんです。(当たり前か!)
クルーニー扮するマット・キングがぶちあたる問題を中心に物語は進んでいきます。
その問題を解決すべく奮闘するクルーニーの真面目で少しユーモラスな行動は見ていてほほえましいし(少しやりすぎ~ってとこもあるけど、、)展開もラストシーンもとてもよかったです。
けど、せっかくのハワイでのロケ、音楽は申し分なかったけれど、もう少しだけハワイらしさ、美しい景色をたくさん見せてほしかったかな。
あまりにも卒がない演出とすきのないキャストで普通に見てしまいました。
後で検索したら専門家からの評価は結構高いようで各地でいろいろな賞を受賞しています。
「ファミリー・ツリー」 2011年 アメリカ
「The Descendants」
ゴールデングローブ賞 ドラマ部門 作品賞
〃 〃 主演男優賞
アカデミー賞 脚色賞
【監督】 アレクサンダー・ペイン
【製作】 アレクサンダー・ペイン 他
【原作】 カウイ・ハート・ヘミングス
【脚本】 アレクサンダー・ペイン 他
【主なキャスト】
<マット・キング> ジョージ・クルーニー
<アレクサンドラ・キング> シェイリーン・ウッドリー
<スコッティ・キング> アマラ・ミラー
<ブライアン・スピア> マシュー・リラード
<シド> ニック・クロース
<エリザベス・キング> パトリシア・ヘイスティ
「ヘルプ~心がつなぐストーリー」 screen [洋画 ハ行]
キラリと心に輝くいい映画を見ました。
”ヘルプ”とは黒人のメイドのことです。
1960年代、白人と黒人の差別が濃厚なアメリカミシシッピの話です。
テキサスに行ってきたばかりなのでちょうど見たいと思っていたのです。
このころアメリカはちょうどケネディ大統領が就任し新しい風が吹き始めた頃です。民主化推進だけではなく白人と黒人の差別化をなくそうという運動も各地で広がっていきました。でもこのミシシッピではまだ白人の黒人に対する奴隷意識が強く残っていて、映画ではじめて知ったようなものですが、まるで”物”扱いです。トイレは別にわざわざ作り、証拠もないのに泥棒の疑いをかけられ、何か気に食わない言動をするものなら即その場で首です。それが当たり前であり何も感じないで毎日を過ごす白人(多分多くはお金持ちなんでしょう)たち。
でもそんなヘルプたちのあり方にふと疑問を持つ主人公のスキータ。彼女もまた同じような境遇で生まれ、黒人のヘルプに育てられた一人です。母親が知らないうちに自分の育て親のようなヘルプを解雇したことに怒りと疑問と落胆を抱いていました。ジャーナリスト志望のスキータは友人たちの周りのヘルプたちと接していくうちに彼女たちが胸にしまいこんでいる思い~怒り、悲しみ、失望、そして愛など心からの叫びを本にして、黒人社会を変えていきたいと思うようになりました。
ちょうどキング牧師を想定しているような牧師さんや(ひょっとしてそうなのか、いまいち不勉強なのでこの地域=ジャクソンで活動してたのかわかりませんが、、)ケネディ暗殺を報じているテレビなどが画面に現れると本当に時代が大きく揺れていたのがわかります。
エマ・ストーンはかわいいけど知的でとてもチャーミングでした。
ヘルプたちを演じる女優も、スキータの友人たち(白人)を演じる女優も皆それぞれユーモアや個性にあふれてとてもよかったです。その中でもヒリーの母親役のシシー・スペイシクは長年の女優人生の円熟味がにじみ出ていて素晴らしかったです。
60年代の家やキッチン道具、掃除機などの電化製品とかファッションなど細部も楽しめました。
描いている問題は深刻でもユーモアとセンスでとても素敵にまとまっていますね。
みんなに見てほしい愛すべき作品です。
「ヘルプ~心がつなぐストーリー」 2011年 アメリカ
「The Help」
第84回 アカデミー賞 助演女優賞 オクタヴィア・スペンサー
【監督・脚本】 ティト・テイラー
【原作】 キャスリン・ストケット
【製作】 クリス・コロンバス他
【音楽】 トーマス・ニューマン
【衣装】 シャレン・ディヴィス
【主なキャスト】
<スキータ> エマ・ストーン
<エイブリーン> ヴィオラ・ディヴィス
<ミニー> オクタヴィア・スペンサー
<ヒリー> ブライス・ダラス
<シーリア> ジェシカ・チャステイン
<ヒリーの母> シシー・スペイシク