「アーティスト」 screen [洋画 ア行]
久々に見たい映画があったのでレディdayを待ってました。
気分は「ヘルプ」だったのですが、ギリギリに行ったら満席でだめでした。(えぇ~?見る人そんなにいるの?)
で、近い時間の「アーティスト」を見ることに。アカデミー賞を総なめしたモノクロサイレント映画ということぐらいしか前知識がありませんで、どんなかな?と席につく。
ジャン・デュジャルダン扮するジョージはクラーク・ゲーブルを彷彿とさせる容貌。ジョージ主演の映画(もち白黒サイレント)が映し出されてその前ではオーケストラボックスで生演奏、そして劇場の観客は正装に身をつつみ皆そのサイレント映画を楽しんでいる。。そうだったんだね、今どきシネコンスタイルとは全く違うフォーマルな楽しみ、、あたかもオペラを鑑賞するに値するような娯楽だったんですね。
あ、いい忘れましたが時代は1927年から1932年くらいまでの設定。ちょうどハリウッドはサイレントからトーキーへと変わる時期。世界は1929年の恐慌のあおりを受け、かつてサイレントの花形スターだったジョージも落ちぶれていく。ストーリーはごくありがちで平凡に感じたかな。でもストーリーよりもサイレント映画への追慕と愛情に満ち溢れている全体を楽しめればいいのですね。まさしくその時代の様々な映画へのオマージュです。
音楽も物語にあわせて感情とか状況の変化をベストマッチングに表現しています。
ただアカデミー賞を他部門受賞していますけどそれほどの映画とは感じなかったかな。それは多分チャップリンとかそれ以前のすごいサイレント映画を見ているからだと思います。
アカデミー賞をあげるとしたらワンちゃんに助演男優?賞をぜひあげたいね!
「アーティスト」 2011年 フランス
監督賞 作品賞 主演男優賞 作曲賞 衣装デザイン賞
【監督・脚本】 ミシェル・アザナヴィシウス
【音楽】 ルドヴィック・ブールス
【衣装】 ニーク・ブリッジス
【主なキャスト】
<ジョージ> ジャン・デュジャルダン
<ぺピー> ベレニス・ベジョ
<クリフトン> ジェームズ・クロムエル
<ジャック> アギー(ワンちゃん)
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