「あしたのパスタはアルデンテ」 screen
冒頭、ウェディングドレスをまとった女性が荒涼としたところにポツンとたつ遺跡のような建物の階段を上って行く。んまぁ、なんてシュールで美しい映像なの!?この雰囲気ちょっと違うんでないの?と思っていましたがそれが重要な(でもないか、、)伏線になっていくんですよね。
そのうちにおなじみのイタリアの賑やかな雰囲気に変わりました。老舗パスタ会社の跡取り息子が二人ともゲイでそれを公表しようとした弟が兄貴に先に告白されて弟のトンマーゾは告白の機を逸し、自分が継ぐはめになり、さぁ、どうする?!というお話です。これほどゲイの人口が増えてそう差別するようなことでもないのに、、と思っていたんですがイタリアでも田舎町の方ではまだタブーなのでしょうか?それとも大企業の跡取りということで世間に顔向けできないということなのかな?ま、そんなこと言ってたらこの映画はなりたたないので先に進みます。。っていうか、見終わったあとは?が頭にぽっ?、ぽっ?、何だかすきっとしないまま終わってしまいました。途中はそれなりに面白楽しく見ていましたけど、イタリアで140万人以上見て大感動した映画だというほどのコメディではなかったかな。だいたい原題の”浮遊機雷”て何だ?ゆらゆら~、ふらふら~の中に一発ガーンですか?分からない@@でもゲイのお友達とか、愛すべき愚かな父親や超個性的な親戚?のいるイタリアの大家族社会が描かれていてそのへんは楽しめます。中でもおばあちゃん。トンマーゾの祖母が(影の主人公とノリーナは思ったけど)この映画のキーポイントですね。冒頭のシーンともつながります。要するに心は飛んでるばあちゃんなんですよ。アモーレアモーレ思うままに突っ走れ~人生一度きりー後悔することなく生きたいように生きましょう~とトンマーゾたちにエールを送っているようでした。でも最後このおばあちゃんは、、悲しい最期をとげます。したいようにしたから本人は後悔しないのかもしれませんが、なんか悲しかったな。少し分からなかったな。
いや、映画の最後はトンマーゾのこれから進む方向性をもう少し強調してほしかったです、ハイ。
「あしたのパスタはアルデンテ」 2010年 イタリア
【監督・脚本】 フェルザン・オズペテク
【音楽】 パスクァーレ・カタラーノ
【主なキャスト】
<トンマーゾ>リッカルド・スカマルチョ
<アントニオ>アレッサンドロ・プレツィオージ
<ヴィンチェンツォ>エンニオ・ファンタスティキーニ
<おばあちゃん>イラニア・オッキーニ
<アルバ> ニコール・グリマウド
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