「グランブルー」 [懐かシネマ(~1999年)]
毎日の暑さに疲れているとき、ふと見たくなったこの映画。
録画したまま見ずにいた映画。
何年も海には接していないせいかあらためて海の美しさと神秘さを感じる。
青が本当に美しい。
その神秘の青に魅了されたものは深淵に引き込まれてしまう。
静寂と誘惑。
恐ろしいほどの美しさ。
ジャック・マイヨールの父が海にのまれ、
エンゾも吸い込まれ、
そして今ジャックまでも、、
部屋の天井から波がおしよせてくる映像は圧巻だ。
男がこうで、女はこうだ。
そんな現実問題はどうでもいい。
愛する人がそばにいて
愛する子供がそばにいて
暖かい家庭があって
そんなものは海の神秘に比べたら無に等しいのか。
頭で考えるようなものではない。
海の魔法にかかっただけ。
海の魔力からもはや逃れられない。
何をも寄せつけようとしない海の魅力に執り付かれてしまった男がいた。
唯一心が解き放たれるのはイルカと戯れているとき。
まるでイルカの化身のよう。
感性で見るこの映画。
リュックベンソンのスタイリッシュな演出、「サブウェイ」のときから好きだった。
今まで興味のなかったダイビング。
ちょっぴり体験だけでもやりたくなっている自分がいた。
(追記)
実在のジャックは子供も家庭も持ち近年まで生きていたようだ。
映画だからおおいにロマンでいいと思う。
「グランブルー」 1988年 フランス・イタリア
【監督】 リュック・ベンソン
【脚本】 リュック・ベンソン他
【製作】 パトリス・ルドゥー
【撮影】 カルロ・ヴァリーニ
【主なキャスト】
<ジャック・マイヨール> ジャン・マルク・バール
<エンゾ・モリナリ> ジャン・レノ
<ジョアンナ> ロザンナ・アークエット
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